入札

1.当事務所の入札コンサルティングの内容

ご希望の経審評点・格付等級の
実現(経審シミュレーション含む)

入札参加資格申請の代行

入札情報の提供

大阪府の等級区分 大阪市の物件等級

2.公共工事の落札までの流れ

①建設業許可の取得

公共工事の入札に参加するためには、まず第1段階として建設業許可を取得しなければなりません。建設業許可を取得していない会社は入札に参加することはできません。
重要なことは、29業種ある建設業許可のうち、どの業種の発注件数が一番多いのか、どの業種がライバルが少なくて落札しやすいのか、最も利益率が高い業種は何なのか、そのような大阪府・大阪市の入札状況を徹底的に研究することです。
これらの研究の成果を踏まえたうえ、御社の入札戦略にとって最も有利な業種を、「業種追加」申請したうえで、その業種で入札に参加することで、より良い結果を生み出します。

入札で最も有利な業種を

管工事  < 土木一式工事   儲かる!
塗装工事 < 防水工事     ライバルが少ない!
内装仕上 < 建築一式工事  発注案件数が多い!

② 経審の受審

公共工事の入札に参加するためには、建設業許可を取得したうえで、毎年1回、経営事項審査(経審)を受けなければなりません。大阪府や大阪市の入札では、上記のイラストのように、経審の点数に応じて、格付ランクが付与されます。
重要なことは、この格付ランク表をもとに、大阪府と大阪市の入札状況を徹底的に研究することです。点数が高いほうが有利なのか、点数が低いほうが有利なのか、特定許可を取得している必要はあるのか、など、参加希望する業種に応じて、多くの違いがあります。
当事務所では、御社にとって最適な格付ランクを検討し、最も入札で有利な格付ランクにて入札参加ができるように経審シミュレーションをいたします。

入札で最も有利な格付を

土木一式工事 府B < 府C  発注件数が段違い!
建築一式工事 市C < 市D  発注件数が段違い!
造園工事   経審で780点以上  件数が段違い!

③ 各発注機関へ入札参加資格申請を行う

経審を受審したら、次は各発注機関ごとに入札参加資格申請を行わなければなりません。これをしないと、入札には参加できません。
重要なことは、公共工事が発注されている役所を見落とさないことです。公共工事を発注しているのは、大阪府や大阪市など、大きな自治体だけではありません。大小さまざまな組織体が入札を行っています。
それらの発注機関を見落とすことなく、入札参加資格申請を行っていきます。

見落としやすい発注機関ほどチャンス

大阪広域水道企業団、大阪府住宅供給公社
阪神国際港湾(株)、UR都市機構、郵便局
大阪府道路公社、(独)大阪市民病院機構 など

④ 電子入札用ICカードを購入する。

経審を受けて、入札参加資格申請を行ったら、電子入札用ICカードを購入しましょう。
頼めば、PCへのインストールからセッティングまで、カード会社が行ってくれます(有料)。

ICカードの発行会社

(株)NTTネオメイト http://www.e-probatio.com/
(株)帝国データバンク http://www.tdb.co.jp/typeA/
(株)日本電子認証  https://www.ninsho.co.jp/

⑤各発注機関ごとに、「電子入札システム」へ登録する。

ICカード購入手続きが完了したら、次は、各発注機関ごとに「電子入札システム登録」を行います。複雑なPC環境設定を伴いますので、各発注機関ごとに設置されているヘルプデスクを活用しましょう。

⑥ 個別の案件を検索する。

入札案件は、日々刻一刻と発注されは消え、発注されは消え、を繰り返しています。
案件を見落とさないように、定期的に各発注機関の電子入札システムをチェックしましょう。
当事務所作成のデータベースソフト「横断検索くん」は、各発注機関の入札案件を横断的に検索できますので、ご活用いただければと思います。

横断検索くん

⑦ 積算を行う。

大阪府と大阪市の入札では、事前に予定価格は発表されていません。これが、堺市をはじめ、他の市町村の入札と大きく異なる点です。
そのため、ダウンロードした金抜設計書を用いて、しっかりと積算をしなければ、落札することはできません。特に、土木系の案件では、ガイア、アトラスといった積算ソフトの導入は必須といえます。
これに対して、建築系、設備系の案件では、積算ソフトによる積算がほとんどできません。そこで、当事務所作成のデータベースソフト「積算単価くん」は、当事務所が保有する過去の公共工事案件の金入設計書(代価表含む)を検索することができますので、建築系、設備系の会社様は、ぜひともご活用いただければと思います。

積算単価くん

⑧ 札入れを行う。

各発注機関ごとに定められている最低制限価格算定要領を元に、ランダム係数処理や、有効桁数を間違えないように札入れを行いましょう。

⑨ 落札

おめでとうございます!

ただし、安心するのはまだ早いです。大阪市の入札の場合、ここから税金の未納調査が実施されます。落札した時点で税金の未納がある場合には、改札日の当日中に税務署にて未納状態を解消する必要があります。

⑩ 契約を締結する

落札をした場合には、まず考えなければならないのは、保証金の支払いについてです。大阪府や大阪市の公共工事においては、契約時において、契約金額の1割を事前に保証金として役所へ支払うことことが通例となっています(保証金ですので、完了後返還されます)。保証会社による履行保証を得ることができれば、補償金の支払いは免除されます。
しかし、初めての落札時には、保証会社による履行保証を得ることは難しいのが現状です。まずは、前払保証から保証会社との付き合いを始めていきましょう。
つまり、最初は、現金納付するより仕方ありませんので、これも踏まえて、参加する案件を選ぶ必要があります。儲けようとして金額の高い案件に札入れをして落札してしまうと、保証金も落札金額に応じて高くなり、手持ちの現金では足りないという事態にもなりかねません。

前払保証+履行保証の準備を進める

保証会社:西日本建設業保証株式会社
http://www.wjcs.net/

⑪ コリンズの登録を行う

公共工事を施工する場合、場合に応じて、発注者よりコリンズ登録を求められることがあります。
コリンズ登録とは、工事の内容や配置技術者など、その工事についての詳細をインターネット上で登録するシステムのことです.。

下記URLから登録することが可能です

コリンズ・テクリス http://ct.jacic.or.jp/

⑫ 工事を履行する

ここまできたら、あとは御社の技術力を存分に発揮するだけです。
入札では、工事完了後に、役所から、その工事について点数(工事成績評定)をつけられます。
良い仕事をして、良い評価を得ましょう!